プラスチック製品への加飾
【概要】
成形技術の進歩により、従来使用されなかった分野で、プラスチックの使用が進んでいます。しかし、プラスチックは成形後の素材そのものの場合、金属、セラミック、ガラス、木材などの他の材料に比べ、見栄えに高級な質感が欠けるという課題があります。そのためプラスチックは、最適な質感を得るため様々な加飾技術が用いられるようになっています。また加飾技術は、その出来栄えだけではなく、プロセス時間の短縮、プロセスの簡略化、低コスト、プロセス装置の省スペース化などが常に求められています。
射出成形品を例に取ると加飾する場所や加飾方法によって、メッキ、蒸着、スパッタ、イオンプレーティング、塗布、フィルム貼り合わせ、インクジェット、染色、研磨などの方法に分けられます。
特に最近注目を集めているのが、ドライプロセスによる加飾技術です。同技術には蒸着、スパッタ、イオンプレーティングなどを用いたものがあり、試料の取り扱いに関しても、バッチ、枚葉など多くの方式があります。当社は、射出成型直後にスパッタと重合を行うシステムをIPF2014に協力展示し、注目を集めました。
【装置】
射出成形機連動型スパッタ・重合システム「SPP」シリーズ